セミナーに参加する

 晴れて国家試験を突破し、看護師になったとしても、それで終わりではありません。看護師として仕事をしていく上で、勉強は常に欠かせないものです。医療の現場は目まぐるしく進歩します。昨日までは正しいとされていた常識が、今日では間違いだとされることさえあるくらいです。医療の進歩は本当にめざましいものです。それだけ、人々の医療に
対する期待が大きいということなのでしょう。患者様のためにより良い看護を提供しようと常に勉強する気持ちがあるならば、看護師としての仕事は向いていると言えるでしょう。
 医療は常に進歩しています。それに対し、現場で働く看護師が昔のままの知識でよいはずがありません。新しい治療法、新しい薬、新しい医療器具、どんどん新しくなっていきます。患者様に接する態度でさえも、心理学の側面から新しい提唱がなされることがあります。患者様と接する時間が一番長い看護師が、旧態依然とした状況では、適切な看護がなされるとは言えないでしょう。
 立派な看護師というのは常に勉強しています。新しいことがないか常にアンテナを張っています。また、自分が無知な分野に関しては積極的に知識を吸収しようとしています。そのために有効活用しているのが、各種セミナーです。看護師のためのセミナーは全国至るところで行われています。時折、病院のほうから○○のセミナーに参加しなさいという指示があるかもしれません。そういう場合は当然参加しなくてはなりませんが、それだけでは十分とは言えないでしょう。自分から常にアンテナを張り、どういう分野に強くなりたいのかを自問自答し、その後適切なセミナーを自分で発見して参加するというプロセスが必要なのです。立派な看護師になろうと思えば、常に向上心を持って、自分を成長させ続けなければならないのです。
 看護師であるということは、看護学校に入学し、国家試験を突破したということです。それなりに勉強熱心な人が看護師になったということです。しかし、いざ看護師になってしまえば、日頃の仕事の忙しさを言い訳に、勉強を疎かにする人が少なくありません。もちろん気持ちは分かります。日頃ヘトヘトになっているのに、その体に鞭打ってセミナーに参加するのは楽なことではありません。しかし、本当に患者様のことを思っているならば、やはりセミナーなどに参加して、常に知識をブラッシュアップしておく必要があるでしょう。
 看護師として働くからには常に勉強が必要です。それが医療に携わるものの責務だと思います。そういう志の高い人であるならば、看護師としての仕事に向いていると言えるでしょう。